証券会社の営業職の方の転職理由として、ノルマ未達成で上司に怒られたり、朝から晩まで新規顧客獲得のため、営業しっぱなしでライフワークが仕事尽くめになって自分の時間が取れないという声が多くあります。
そこで、転職を考えている皆さんが頭を抱えられる事として証券会社に勤めていたから次の転職先も証券会社や金融関係がいいのか新しい業種に転職しても良いのかといったことがよく挙げられます。
今回はこのような悩みでお困りの方の悩み解決の為に、証券会社の営業職が転職で有利な業種やおすすめの転職エージェントを紹介していきます。
証券マンの転職理由は?
証券マンの転職理由はいくつかあります。そして、どの理由も証券マンならではの理由です。
労働時間、ノルマ、人間関係など、さまざまな理由から証券マンは転職を決めています。
終わりのない長時間労働
証券マンたるものノルマを達成して当たり前という社風から、出勤の日は朝から晩まで営業で走り回ります。そして、ただ営業をするだけではなく、アポイントメントの連絡から既存の顧客とのコミュニケーションまで幅広く対応しなくてはなりません。
特に、新規顧客獲得の為のアポイントメントやリテール営業はそもそも効率よくありません。なぜなら、その見込み顧客の大半は投資について興味がない、または投資=ギャンブルだと思っているからです。
しかし、そんな中から顧客獲得をしなければノルマ達成はできません。そのため、人によっては一日100件の電話を行い、休日返上でリテール営業を行う人もいます。
したがって、自身のライフワークを充実させることができず、ふと気づいたときには社畜となっていることが多いです。
達成しがたい厳しいノルマ
これは一部の優秀な社員を除いて、証券マンの多くが口を揃えていうことです。社内に稀に存在する元々営業力があり、ノルマを達成している優秀社員に合わせて設定されているノルマですので、大半の社員は未達成のまま月末を迎えます。
さらに、ノルマ達成の為に顧客が必要としている顧客の希望商品ではなく、少しでも利益率の高い商品をプレゼンするために、仕事の本質である「お客様のために」ができなくなってしまいます。この現状で自分は何をしているのだろうと感じる証券マンが多いという結果になります。
上下関係が厳しすぎる
証券会社という組織では、誰もが経験していることです。厳しいノルマが課せられた証券マンは、そのノルマ達成を目指し休日返上で捨て身で仕事をしています。
しかし、残念なことに未達成になってしまった社員については、上司から怒号を浴びせられ罵倒されるケースも多々あります。証券会社の悪しき風習でもある上司からのハラスメントが、会社自体で黙認されているため、一向に改善されません。
それどころか、上司の言うことは絶対という風習も中には存在しているため、社員は上司のYesマンにならざるを得ないのも実態としてあります。
証券会社の営業職の強みとは?
本項では、転職を検討している人に向けた証券マンの強みについて解説していきます。まず、証券会社の営業職は他の業種とは比べ物にならない程の営業スキルを身に付けています。
それもそのはずですが、ノルマ達成には営業力・プレゼン力・コミュニケーション力が重要となってきます。特に、営業職が成功率を高める方法を証券マンは、あらかじめ理解しています。
見込み顧客獲得までは、質より量を求めアポイントメントやセールス電話、実際に足を運ぶ営業を行いますが、ある程度成約の見込みが出てきた顧客に対しては真剣になります。このように証券会社に勤めていることで強み・営業での武器を携えることができます。
それでは実際にどのようなことが強みとして転職に役立つのかをみていきます。
並外れた営業力
証券会社の営業職は、厳しいノルマ達成のために、一日何件〜何十件もの営業をこなしています。そして、その中から取りこぼしがないように自身の営業スキルに磨きをかけています。
たとえば、新規顧客と接触する前段階として、自身の取り扱う商品情報やお金の流れ・金融・経済の知識をつける必要があります。そして、金融商品に対し興味がない人や信用していない人への理解を深めるためのプレゼンテーションを行う必要があります。
契約後は定期的なコミュニケーションを行いながら顧客の継続確保を行っています。この情報収集力・プレゼン力・コミュニケーション力が備わっているからこそ他を寄せつけない営業力につながります。
どんな事にも耐え抜く精神力
これは、ノルマ未達成の場合だけでなく、パワハラが起きやすいとされる証券会社の社風で生き残ってきたことと、1日がかりの営業や休日を仕事にするといった精神力を指します。そして、当然この精神力が、違う業種へ転職した時にも役に立ちます。
転職先でも使える人脈
証券マンの転職先として挙げられる外資系証券会社・銀行・保険会社。これらも少なからずノルマがあって契約を取ることが必要です。
しかし、証券マンの特徴として、転職後も証券会社時代に獲得した顧客に再度営業を行えるというメリットがあります。つまり、転職後に1から顧客獲得の為に営業をしなくても済むというわけです。
そして、これら3種に転職した場合は、取り扱う商品が金融商品なので、証券会社で得た知識量を活かせたり説明がしやすいというメリットもあります。
オススメの転職先とその理由
上記では証券マンの強みについて解説してきましたが、その強みを活かすのであればどんな業種への転職が良いのかについて解説していきます。
金融業界
自身がもつ知識量を活かしたいのであれば、外資系証券会社・銀行・保険会社です。その理由は、先述した通り取り扱う商品が金融商品であるということです。
新たな商品知識をインプットしなくても今まで得てきた知識量で十分対応可能です。それに加え、証券会社時代に獲得した顧客に対し転職先でも営業が行えるといったメリットもあります。これらの理由から3種はオススメです。
不動産業界
取り扱う商品も違うのになぜ?と思われるかもしれませんが、不動産というのはかなり高額な商品です。同様に金融商品も高額なものが多いため、セールスをかけられる側は躊躇してしまいます。
しかし、高額商品を取り扱ってきた証券マンだからこそ信用させるだけの営業スキルがあります。したがって、営業スキルをとことん活かしたいのであればオススメです。
人材業界
これは少し違った視点ですが、人材会社における最も重要な要素は信用です。自身が派遣先・紹介先に信用されていなければ当然紹介を受けてくれる企業はありません。
したがって、企業との信頼関係を構築するというのは、顧客との信頼関係を構築してきた証券マンと似通ったものがあります。営業し信用を勝ち取ってきた証券マンにオススメです。
営業職の転職には強みを最大限に活かす
なぜ、自分が転職を考えるようになったのかを考えた時に、給与や労働条件を理由にしている人はより好条件の転職先へ転職するのが懸命です。しかし、それ以外の理由で転職を考えている人は、自分の強みを最大限に活かすことができる業種に転職することをオススメします。
転職を迷っている人は、はっきりとした転職理由がないことが多いです。しかし、それでは面接官にばれてしまいます。
したがって、転職を希望される人で特に条件がないといった人については、強み・スキルを軸として考えるのが良いでしょう。
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