金融業界は高い給料水準などから人気の職業のひとつです。しかし、昨今では安定しない経済状況やストレスが大きくかかる業務から、金融業界から転職したがる人が増えています。
現代社会では、より「個性を大切にする」ことが大切にされるようになってきました。そんな中で金融機関からの転職をしたいと考えるのは、非常識でもなんでもありません。
本記事では、金融業から転職した人の転職理由を徹底調査した結果を紹介しています。さらに、転職時に役立つ「志望理由の書き方」も併せて解説しますので参考にしてください。
金融業界から転職する人の理由6選
「わざわざ恵まれている業界から転職するのはもったいない」なんて言われがちな金融業からの転職ですが、転職を決意する理由はさまざまあります。
ここでは、金融からの転職を決意した方々の理由を6つ紹介します。あなたが共感できるものもあるかもしれません。
プライベートの時間が少ない
銀行員などの金融機関は、業務に資格が必要になるケースが多いです。そのため、プライベートの時間も勉強漬けになってしまうことがあります。
たとえば、銀行員の場合ですと1年目で証券外務員資格、生命保険募集人(一般)、生命保険募集人(専門)、生命保険募集人(変額)、損害保険募集人(一般)、内部管理責任者の資格を取得しなければいけません。
また、金融界について知見を深める必要もあり、本当の自由時間が取れるようになるのはだいぶ先の話になってきます。せっかくの土日が勉強で潰れるのは嫌だと言う方も多く、常に仕事にとらわれている感覚が合わない方も多いでしょう。
このように、自分の時間が取れないのが嫌で辞めていくパターンもあります。
将来が不安
昨今は低金利の影響が強く、銀行が企業に融資しても利益を得にくくなっています。そもそも銀行は他銀行との差別化が難しい職種です。
さらに将来的には、AIやシステムの発展により銀行の窓口業務も少なくなると明言されています。上記のようなことから、金融界の将来に不安を覚え転職を決意する方も少なくありません。
自ら業務を広げていきたいという思考の方には、金融業界は合っていない可能性が高いです。
人付き合いが多くてストレス
金融業界は他の業界よりも、人付き合いが多い世界です。上司との飲み会や接待ゴルフなど、嫌でも他人と関わることを強制されることもあります。
もちろん飲み会に参加すれば費用がかかりますし、せっかく入った給料が嫌なことへ消えていくのは納得いかないでしょう。
また、基本的に上司の言うことは絶対な社会でもあります。たとえ白いものでも、上司が黒と言ったら合わせなくてはならないのです。
中には出世するため・転勤を避けるために上司に気に入られようと努力する人もいます。
その努力は否定しませんが「なんのためにここにいるのか?」と思ってしまう人もいるでしょう。
こんな人付き合いがストレスになってしまい、疲れて転職を考える人も多いです。
規約が多くて縛られるのが嫌
「銀行の常識は世間の非常識」なんて言葉があります。世間では考えられないような厳しいルールが沢山存在しているのが金融業界なのです。
その厳しさも、お金を厳重に扱う業界だからこそと言えますが、その束縛に嫌気がさしてしまうこともあるでしょう。たったひとつの凡ミスが、職場全体の士気を下げることだってあります。
そんな厳格さに耐えられないのも、立派な転職理由のひとつです。また、縛られることで自分の個性が出せず、ストレスに感じる方も多いでしょう。
転勤したくない
主に銀行員ですが、基本的に3〜5年単位で転勤があります。もしも全国・海外に拠点がある場合は引っ越ししなくてならないパターンも多いです。
異動が発表されたら、転勤するまでの時間は少ないです。家族がいれば、一緒に引っ越すかどうか相談しなくていけません。
単身赴任は嫌だからという理由で転勤を避けることは難しいでしょう。自分だけでなく、周りのことも考えて「生活環境を安定させたい」と思って金融業界からの転職を決意する方もいます。
精神的にストレスが溜まりやすい
金融業は非常にデリケートな業務です。
時には顧客のプライベートにまで踏み込むことがありますし、利益優先で非情な決断を強いられることも少なくありません。
もちろんそれが仕事ですし、仕方ないことです。しかし、積み重なった精神的ストレスが原因でうつ病になってしまう方もいます。
心が病んでしまい休職する人もいますが、そのまま転職を決意する方もいるようです。
金融業からの転職を成功させるために!転職理由の書き方
金融業界で培ったスキルは重宝されることが多く内定をもらいやすいです。しかし、自分が本当に入りたいと思う会社に入社するためには「適切な志望動機」と「明確な転職理由」が必要になります。
ここでは、転職を成功させるための転職理由の書き方を解説していきます。
かつての入社理由を思い出す
金融業界へ入りたいと思った理由は必要ないでしょ?と思うかもしれません。しかし、あなたが転職を考えているのは「金融業では自分の理想を叶えられないから」と感じたからのはずです。
その理由を明確にすることで「前の業界では、地域貢献するという夢を叶えられませんでした。そのため転職を決意しました。」といったような志望動機を明記することができます。
なぜ自分が転職を決意したのかだけに焦点を合わせないでください。思い出すべきは「なりたい自分」です。
思考をポジティブに変換
転職理由を並べるとネガティブなものばかりになる人が多いです。
「上司との付き合いが面倒」
「ノルマ達成だけが生きがいになっていた」
「業務にストレスを感じていた」
こんな風にネガティブな要素ばかり並べられては、採用側も採りたいとは思えないでしょう。
転職理由がネガティブであることは否定しません。それをポジティブに変換することを忘れないようにしてください。
たとえば、「金融業界は年功序列の考えが根強く、私のような若手社員は成果を上げても評価されないことが多々ありました。その点、御社は成果を正当に評価する実力主義企業だと記載してありましたの応募いたしました。」以上のように、最終的には前向きな理由で締めるようにしましょう。
まとめ
金融業界から転職する理由は様々ありますが、決してネガティブな感情を引きずらないようにしてください。
全てを周りのせいにしていては、転職もスムーズにいかないでしょうし、人としての成長も止まってしまいます。
転職理由をハッキリさせたあとは、ネガティブをポジティブに変換することが大切です。そうすれば自ずと「理想の転職」ができるでしょう。
後悔しない人生にするために、まずは自分自身と対話してみてはいかがでしょうか。
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