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金融商品仲介業(IFA)と金融商品取引業の違いは?

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この記事を読んでわかること
  • 金融商品仲介業(IFA)とは何か
  • 金融商品取引業とは何か
  • 金融商品仲介業と金融商品取引業の違い

最近IFAという言葉をよく耳にするようになりました。
政府は「貯蓄から投資へ」というメッセージを掲げ、所得倍増政策に取り組んでいます。また、最近の円安・物価高を受け、日本国民全体の投資への関心が高まっているのを感じます。

これらを背景に、IFAへの注目度も増してきています。

この記事では、金融商品仲介業(IFA)と金融商品取引業の違いについて、解説します。

目次

金融商品仲介業(IFA)とは何?

金融商品仲介業者(IFA)とは、金融商品取引業者や登録金融機関に代わって有価証券の売買を代行する者のことです。

解りやすく言い換えると証券会社(金融商品取引業者)や銀行(登録金融機関)の依頼(委託)を受けて、手形・債権・株式・小切手などの有価証券の売買の仲介(媒介)を行う人のことを言います。

2007年9月まで証券仲介業務という名前でした。しかし、2007年10月から金融商品仲介業に名前が変わりました。また、一般にIFAとは金融商品仲介業者の事を指します。(※IFA=「Independent Financial Advisor」の略)

出典:アドバイザーナビ株式会社が運営する「IFA転職」より

IFAはどういったことができるのか?

IFAは、有価証券の売買の媒介と有価証券の募集もしくは売出しの取扱いを行うことが主な仕事になります。

また、金融商品仲介業者は証券会社に属さないため、不動産や保険などの商品を取り扱うことも可能です。(別途資格必要。)

IFAになるには資格がいるの?

IFAになるには、下記のいずれかの資格が必須になります。

  • 二種証券外務員資格
  • 一種証券外務員資格

それぞれの資格について、順番に説明します。

二種証券外務員

二種証券外務員資格は、株式・国債・公社債・投資信託等などの現物を取り扱うことができる資格です。

また、二種証券外務員資格を取得する為には、証券外務員資格二種の資格に合格しなければいけません。試験に合格した後、以下の条件をクリアすると、二種証券外務員として活動できます。

  • 日本証券業協会の協会員になっている
  • 証券会社および銀行などの金融機関に所属をしている
  • 所属している金融機関で外務員登録をしている

一種証券外務員

IFAとして必要な一種証券外務員資格は、二種外務員が行える業務に加えて、信用取引やデリバティブ取引などリスクの高い商品も含め、金融商品取引に関する全ての金融商品を取り扱うことができる資格になります。

一種証券外務員試験は、二種証券外務員試験に合格していなくても、受験できます。

デメリットとしては、一種証券外務試験は二種証券外務員試験と比較すると試験の範囲が広いです。当然ですが難易度は上がります。また、どちらかの試験に落ちてしまった場合、試験を受けた日から30日間は再試験ができない仕組みになっているので注意が必要です。

金融商品仲介業には、二種証券外務員資格が最低条件です。まずは、二種証券外務員資格を受験することをオススメします。メリット・デメリットをよく考えてどちらかを受験すると良いでしょう。

一種・二種証券外務試験はともに試験料金は13,860円です。合格率は一種・二種ともに6割〜7割位の合格率になります。また試験時間は二種証券外務員試験は120分、一種証券外務員試験は160分になります。ぜひチャレンジしてみて下さい。

金融商品取引業基礎試験

金融商品取引業基礎試験(以下「基礎試験」といいます。)は、2021年4月に新しくできた資格です。かねてより一般に開放されている一種外務員資格試験、および二種外務員資格試験に加えて、そして金融商品取引業にまつわる各種コンテンツ制作など、金融業界に関心がある方や就職を目指す学生など、第一種金融商品取引業に関連する基礎的な知識を学ぶことを目的とした試験です。

金融商品取引業基礎試験に合格しないと業務が行えないわけではありません。しかし、さらに教養を深めたい方にはぜひオススメです。

持っておくと良い資格

最後に、IFAや金融商品取引業をする上で持っておいて損は無い資格をご紹介致します。

・日商簿記検定
・アクチュアリー
・証券外務員
・証券アナリスト
・ビジネス会計検定試験
・貸金業務取扱主任者
・DCプランナー(企業年金総合プランナー)
・CFA協会認定証券アナリスト

スキルアップを狙うなら、ぜひ持っておきたい資格です。

金融商品取引業とは何?

金融商品取引業とは、金融商品取引法に規定された金融商品を取り扱うため、金融庁に申請・登録を受けた業者のことです。例えば、証券会社や投資信託委託会社などが該当します。

金融商品取引業を行う業者はすべて内閣総理大臣への申請・登録が必要となり、財産的基盤(最低資本金など)や事業者としての適格性の規定などを満たす必要があります。

また、金融商品取引業は金融商品仲介業と違いなるための資格は必要ありません。ただし、下記にある4項目に該当する会社または組織に所属する必要があるので注意して下さい。

金融商品取引業
  • 第一種金融商品取引業
  • 第二種金融商品取引業
  • 投資運用業
  • 投資助言、代理業

第一種金融商品取引業

有価証券の売買・勧誘や引受けなど顧客から資金や有価証券を預かって管理する業務を行う業者です。例えば、証券会社や金融商品先物業者が該当します。

第二種金融商品取引業

有価証券たる集団投資スキームを販売し、勧誘が業務の対象になります。例えば、ファンド系を指します。また、場合によっては、お客様からお金を預かることもできます。

投資運用業

ファンドや投資信託から資産を有価証券などに運用を一任され投資する資格を持った人のことを指します。また、あまり変わりませんが資産運用業とも言われています。

投資助言・代理業

投資家のために助言を行う業務を指します。つまり、投資家と契約を結び投資の助言や有価証券や金融商品の分析などが主な業務になります。

IFAと金融商品取引業の違いは何?

IFAと金融商品取引業は名前が非常に似ていますが、役割が異なるということになります。金融商品取引業者がIFAに業務を行う環境を提供し、IFAは金融商品取引業者の活動を促進する役割を担っています。

つまり、IFAと金融商品取引業はお互いを助け合い、持ちつ持たれつの関係だと言えます。

IFAに転職するなら

以上、この記事では金融商品仲介業と金融商品取引業の違いを説明しました。
IFAは金融商品仲介業者であり、金融商品取引業者(証券会社など)から業務委託を受け、活動しています。業界構造をご理解いただけましたでしょうか。

また、IFAになるためにおすすめの資格もご紹介しました。ぜひ参考にしてください。

準備が整い、いざIFAになることを決めたら、次は所属IFA法人を探しましょう。しかし、全国にIFA法人は680社(2023年7月31日時点)あります。この中から自力で見つけるのは困難なことでしょう。

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