- IFAになるために必要な資格を知りたい
- IFAにはどんな人が向いているか知りたい
- IFAの働き方について知りたい
IFAへの転職を考えているけど、気になることがたくさんあるという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、IFAの仕事内容や必要なスキルについて、分かりやすく情報をお伝えします。
IFAとは?特徴やFPとの違いについて!
独立系のファイナンシャルアドバイザーとして地位を確立しているIFA。いわゆるFPとは何が違うのか。
その特徴や今後のIFA業界について解説します。
IFAとは?
IFAとは「Independent Financial Advisor」の略称で、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」や「金融商品仲介業・金融商品仲介業者」と言われます。つまり、証券会社と業務委託契約を締結し、証券会社に代わってお客様のニーズに合った金融商品(投資信託や株式など)を提案し、売買を仲介する存在です。その際、取引で発生した取引手数料の一部を、報酬として、証券会社から受け取ります。
【IFAのビジネスモデル】
IFAとFPとの違いとは?
FP(ファイナンシャルプランナー)の主な仕事内容は、「家計のライフプランニング」です。具体的には、ご家庭のライフプラン(結婚、育児、マイホームの購入、相続のことなど)について相談にのりアドバイスをすることで、お客様のお役に立っています。
FPとIFAで大きく違う点となるのは、「金融商品の取り扱い」が可能かどうかです。FPは、金融商品の提案を行うことができません。一方で、IFAは金融商品の提案をすることができます。そのため、「資産運用」についてより具体的に相談できる存在といえます。
IFA業界の今後について
日本でIFAが職業として誕生したのは、証券仲介業務が解禁された2004年からです。
日本証券業協会の調べによると、IFAが誕生してから年々転職する人は右肩上がりです。
例えば、2004年には419人、10年後の2014年には3012人、昨年の2021年12月には5141人にまでIFAに転職する人が増加しています。
現在、日本では終身雇用制度の廃止や老後の年金などが問題となっています。それに伴い、積立NISAやiDeCoなどの資産運用への関心が高まってきています。今後は、今以上に個人が金融商品を扱うことが予想されるため、IFAの需要が伸びると考えられます。
IFAに活かせる資格
IFAになるために欠かせない資格と、持っておくと仕事の幅が広がる資格について解説します。
証券外務員試験【必須】
証券外務員資格は、必ず必要になります。先ほど、FPとの大きな違いでもあったように、金融商品を扱うためには証券外務試験に合格することが必要不可欠です。
証券外務員資格には、「一種外務員」と「二種外務員」があり、どちらかの試験に合格すればIFAの職業に就くことができるようになります。一種外務員の方が、幅広い知識を必要とし、扱える金融商品が多いためオススメです。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーの資格を持っていることで、「家計のライフプランニング」の知識も取得することができます。家計の見直しと資産運用どちらも相談できると、お客様にとってより信頼・安心につながります。
資格を取得するためには、「日本FP協会のFP技能士試験」か「一般社団法人 金融財政事情研究会のFP技能検定」に合格する必要があります。
生命保険募集人
この資格がないと、生命保険の販売を行うことでできません。
生命保険には、「定額保険」と「変額保険」のふたつの種類があります。
2種類の生命保険を扱うためには、変額保険販売資格試験に合格する必要があります。ただし、変額保険販売資格試験を受けるためには、「一般課程試験」と「専門課程試験」に合格する必要があります。
IFA業界で必要なスキル
次に、IFA業界で必要なスキルについて解説します。様々なスキルが必要とされますが、特に必要なスキルは3つです。
新規開拓能力
金融機関(銀行や証券会社)と同じく、IFAでも新規の顧客を自分で開拓していく必要があります。金融機関から転職した場合、前職で知り合った顧客から紹介を受けて開拓していく場合もありますが、基本的には顧客データベースもなく一から開拓することが求められます。
例えば、昨今ではSNSやブログ、オンラインセミナーなど幅広い営業方法があります。様々な方法を活用し新規開拓を行いましょう。
自律・自立心
銀行や証券会社などの金融機関では、目標達成に向け、仕事に取り組むことが多いです。したがって、そのノルマ達成に向けて、試行錯誤し仕事に取り組みます。
しかし、IFAでは金融機関に属さないためノルマを決められることがありません。誰かの指示を仰ぐのではなく、自分自身で判断し顧客のためにできることを考え、仕事に取り組む力が求められます。
豊富な知識・向上心
お客様のすべての資産運用に携わっていくため、中途半端な知識量では正しい判断をすることができません。お客様が「この人になら任せることができる」と思える安心感を与えることができる知識が必要となります。
金融業界は常に変化するため、自分からもっと詳しくなろうとする向上心も必要です。
IFAの働き方
次に、IFAの働き方について詳しく解説していきます。IFAでは、主に「正社員」と「業務委託」の2つの働き方のタイプがあります。
正社員タイプ
IFAで正社員として働く場合の収入は、以下の通りです。
- 固定給+賞与(個人の成績や、会社の業績により決定)
- 固定給+インセンティブ(インセンティブ率は会社によって異なる)
固定給が支給されるので、安定していることが最大の魅力です。
また、会社の社風や理念に共感でき「この会社のために働きたい」などといった気持ちがある場合にも正社員の雇用形態を勧めます。ただし、正社員の雇用形態は、会社に出勤することや勤務時間が決められています。金融機関での働き方と比較して、大きな変化は感じられないでしょう。
業務委託タイプ
IFAで業務委託として働く場合の収入は、完全歩合制(インセンティブ率は会社によって異なる)になります。業績次第では多くの給与を得ることができるメリットがあります。その反面、成果が上がらなければ給与がゼロ円になるというリスクもあります。
また、基本的に出社や勤務時間に決まりがなく、比較的自由度が高い勤務形態となってます。
IFAに転職するメリット・デメリット
証券会社出身者が、IFAの大部分を占めています。
なぜなら、IFAは金融商品を取り扱うからです。業務内容が似ているので、自然と証券会社をはじめとする金融機関から転職する人が多くなります。
【IFAになる前の職業】
そこで、以下では証券会社とIFAを比較した、メリット・デメリットについて解説します。
証券会社と比較したメリット
証券会社に勤めていると、上司の顔を伺ったり、会社の注力商品を必要のないお客に勧めたりと、やりたくないことがたくさんあります。IFAでは、証券会社に比べて比較的ストレスを感じず働くことができることでしょう。
証券会社と比較したデメリット
IFAは、自分で判断し決断することが多いです。そのため、転職してから実は向いていないかもと思ってしまう人もいると思います。その他にも、業務委託をした場合には、事務作業なども自分で行う必要があります。必然的に業務が増えてしまうこともあるでしょう。
IFAに転職するためには?
では、IFAに転職するためには、どうすれば良いのでしょうか。
証券外務員試験に合格する
IFAになるための必須資格を持っていることが大前提になります。合格率は50〜60%で、勉強をすれば合格することができる可能性が十分にあります。
持っていない方は、最優先で資格取得を目指してください。
自分の働き方・考え方に合った会社を探す&転職活動
IFAといっても、たくさんの種類の会社があります。そこで、自分に合ったものを見つけ、転職活動に取り組みましょう。
特に、会社の理念や社風など、会社の特徴をしっかり調べましょう。
まとめ
今回は、IFAへの転職を考えている人に、IFAの仕事内容や必要なスキルについて解説しました。
IFA業界は、現代の日本で増え続けているお金の悩みを背景に、今後さらなる成長を遂げるでしょう。
この記事を読んでいただいた方のIFAへの転職について、背中を押すことができれば幸いです。
また、実際にIFAへの転職を考えた際は、転職エージェントに相談してみましょう。
全国には680社(2023年7月31日時点)ものIFA法人が存在します。その中から自力で所属するIFA法人を見つけるのは難しいでしょう。しかし、転職エージェントであれば、あなたの希望に合ったIFA法人を紹介してくれます。
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